完全母乳育児で子どもを育てている私が、最も後悔していること。
それは、長女ぽんちゃんへの無理やりな「断乳」です。
ぽんちゃんが産まれてから、私や家族は過剰に母乳育児に頼っていました。
その結果、ぽんちゃんの気持ちに寄り添えないまま、
ぽんちゃんの大好きな“ママとの時間”を無理やり奪うことになってしまいました。
これは、母乳育児に頼りすぎた私の、後悔と反省の記録です。
※ちなみに反省しているのは私だけです…
母乳育児に悩む方の、ちょっとした参考になればうれしいです。
目次
初めての出産を経て知る、育児の現実
自然分娩で破水後27時間もかかった初めての出産。
念願のお腹の我が子との対面後、カンガルーケアをさせていただき、その流れで初授乳をしました。
母乳って本当に出るんだ…( ゚Д゚) が初授乳の感想(笑)
母子お互いぎこちない感じでしたが、幸福な気持ちに包まれていたのを今でも覚えています。
出産後しばらくは、赤ちゃんを新生児室に預け、産後の回復のため個室に移り(初車椅子!!)
1日ぶりに眠りにつきました(今思えば、丸1日寝ずに陣痛に耐えたなぁ…壮絶だな…)。
そうして、つかの間の休息を終えてからは不眠不休の育児の幕開けです。
眠れない母子同室
母子同室・母乳育児推奨の、地元で昔から親しまれている産院での出産翌日。
いよいよ母子同室がスタートし、初めてのおむつ替えと授乳に悪戦苦闘しながらも、
小さくてくしゃくしゃの顔をした天使の寝顔に癒されながら、ママとしての一歩を踏み出しました。
代わる代わる助産師さんが部屋に来て、体の回復度や母乳の出を確認してもらいましたが
ほとんどの時間は赤ちゃんと二人きり。
そして早速直面したのが
- マジで赤ちゃんが寝ない
- 乳が張って痛い
- 乳首が切れて痛い
授乳して、そのまま赤ちゃんが寝て、ベッドに置くと泣く…。
この無限ループを1時間ごとに繰り返す深夜。
「これが育児ってやつか…」と時計を見ながら絶望しました。
「新生児 寝ない」などと暗闇で検索をしていた中で、「添い乳」というワードを発見。
これしかない、わたしが生き延びる道は。。
私は禁断の添い乳を産後1日目にスタートさせ、やっと数分だけ眠ることに成功しました。
これが、母乳育児に頼りすぎる原因になった1つです。
添い乳で、授乳寝かしつけスタイルへ
その後は赤ちゃんの転落や窒息に注意しつつ、夜寝ないときはほとんど添い乳をして乗り切りました。
体がまだ小さいので上手く乳を咥えさせることが難しく、こちらも体制を整えないと首がへし折れるので
色々工夫が必要でしたが、横になれるだけマシでした。
産後で体がボロボロな上に、母乳の出が良すぎて乳がガチガチに腫れて痛いため、
添い乳スタイルが私の中で定着していきました。
それからというもの、とにかく「泣いたら授乳」「疲れたときは添い乳」が基本になっていきます。
母子同室でも「きつかったら新生児室に預けていいよ」と助産師さんから言われていましたが、初めての育児でどの程度頼っていいか分からず、結局頑張ってしまいました。
入院中は人にたくさん頼って身体を休めたほうがいいと、今では強く思います!!!
パパもばぁばも、母乳育児において役に立たない
退院後、6日ぶり(陣痛で丸1日、入院5日だったため)に帰宅し、赤ちゃんとの新生活がスタートしました。
サポートのため、母が1週間ほど滞在してくれ、食事の用意や洗濯、掃除などの家事を手伝ってくれました。
「産後は動いちゃダメ!ゆっくり過ごして!」と、しばらくは母のサポートに甘えて、赤ちゃんのお世話以外は
布団で寝て過ごしました。
一方で、赤ちゃんのお世話については「ほぼママの仕事」といった状態でした。
育児におけるママの比重は以下の通り。(残りはばぁば、もしくはパパ)
- 頻回授乳・・・100%
- 寝かしつけ(添い乳)・・・100%
- おむつ替え・・・80%
- 沐浴・・・90%
- スキンケア・・・90%
- 着替え・・・90%
- 病院(検診や予防接種等)・・・100%
赤ちゃんが泣いたら「ママ、パス!」
そのうち、「泣いたら授乳」は我が家では当たり前になっていきました。
実母(ばぁば)やパパは、赤ちゃんがご機嫌なときはあやしてくれたり愛でてくれたりしますが、
泣き出した途端「ほら、ママよ!」とすぐにバトンタッチ。
スヤスヤしてたかと思えば泣き出す赤子を見れば、「授乳したら?」と言い出す始末。
抱っこであやす、おもちゃであやす、などといった泣き止ませ方は、ウチではありませんでした。
今でこそ「おいおい、ママの負担よ!」と思いますが
当時は右も左もわからぬママ初心者。ママの負担は当たり前だと思い込み、
きつくても特に不満に思うことはなく耐えていました。
この状況が、母乳育児に頼りすぎる原因の2つ目です。
完全母乳育児のデメリット
完全母乳育児(完母)のメリットはたくさんありますが、ここではあえて私が感じたデメリットを紹介します。
- ママの負担: 完全母乳育児はママにとって大きな負担となることがあります。授乳は赤ちゃんの需要に合わせて行わなければならず、夜間も頻繁に起きて授乳しなければなりません。これにより、ママの睡眠不足や疲労が蓄積される可能性があります。
- 育児の負担: 完全母乳育児では、ママが唯一赤ちゃんの栄養源となるため、他の家族やパートナーとの育児の負担が不均等になることがあります。これにより、ママが育児に対する責任を感じ、ストレスを感じることがあります。
- 生活の制約: 完全母乳育児では、ママの食事や生活リズムが赤ちゃんの授乳スケジュールに合わせて制約されることがあります。外出時や仕事復帰も授乳に影響されるため、ママの自由な時間が制限されることがあります。
- 乳房のトラブル: 完全母乳育児では、乳房のトラブルが発生する可能性があります。乳首の乾燥やひび割れ、乳腺炎などが起こることがあり、これらのトラブルはママの苦痛を引き起こすことがあります。
- 乳児の健康問題: 一部の赤ちゃんは母乳だけでは栄養不足になることがあります。特に成長が遅れたり、体重が増えない場合は、医師の指示に従い補助的な栄養を与える必要があるかもしれません。
特に、長女が0歳だった育児期間中は、世界中で567が流行りだしたばかりの2020年頃。
乳腺炎に2回もなってしまい、39℃の高熱で苦しみましたが、通院すら気軽にできず、
不安でいっぱいでした。
それらのデメリットはすべて“ママの負担”に直結するものの、
- 周囲に完全母乳育児をしている人が1人も居なかったこと(知り合いのママさんは、大抵ミルクも使っていた)
- 家族も「ママの負担は当たり前」として、わたし自身の気持ちには寄り添ってくれなかったこと
が災いし、1人で抱え込み耐え抜くしかありませんでした。
卒乳を目指す長い道のり
時は流れ、赤ちゃんの成長により、離乳食が始まったり、復職が決まり保育園への入園があったりと育児においてもあらゆる変化がありましたが、母乳育児に頼りすぎる現状はほとんど変わりませんでした。
育児についてはママのワンオペ状態で、寝かしつけや泣き出したときはほぼ授乳に頼っていました。
成長しても、授乳でないと寝れない我が子。不機嫌になると、ママのおっぱいを欲しがる。当然です。
保育園での昼寝時間は普通に寝れていたようですが、ママと一緒だと授乳じゃないと寝ませんでした。
「夜間断乳」に挑戦した生後10ヵ月
赤ちゃんの夜泣きに悩んでいた私は、「夜間断乳」をすることで夜泣きを克服できることを知り、生後10ヵ月ごろに挑戦してみることにしました。
夜間断乳の方法は、日本人で初めて乳幼児の睡眠コンサルタントになった、愛波文さんの著書「マンガで読むぐっすり眠る赤ちゃんの寝かせ方」を参考に、「セルフねんね」を促すことで試してみました。
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月齢が早ければ早いほどいいそうです。
SNSで知ったのですが、漫画で読みやすいし、順序立てて実践できます。
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パパの理解が得られず、失敗
愛波さんの著書を参考に、授乳での寝かしつけをグッと堪えて、抱っこやトントンを駆使しつつ
ストップウォッチと睨めっこしながら、夜間断乳完遂に向けて1日1日時間をかけて挑戦しました。
とにかく子はギャン泣き。そして乳は腫れて痛む。
とても辛い時間でした。
最終的には子どもが泣き疲れて寝るか、ママの乳が悲鳴をあげて結局授乳するか(授乳すると秒で寝ました。楽すぎ…ワロタ…。)のどちらかで、挑戦から3日が過ぎて4日目。
ついにパパが、ギャン泣きして呼吸困難気味になっている我が子を取り上げ
「ぽんちゃんが可哀そうやんか!やめろ!」で挑戦できなくなってしまいました。
家族の理解・協力が得られなければ、続行は不可能です…( ^ω^)
3歳の誕生日までは続ける決意、そして挫折。
夜間断乳失敗後は、親が無理やり「断乳」することはやめよう、という方向になり
その後は3歳の誕生日を目途に、子どもを説得して「卒乳」を促すことに。
誕生日1ヵ月くらい前から「3歳になったら、おっぱいやめようね」と言い続けました。
迎えた3歳の誕生日。結果は、見事に卒乳失敗。
「パイパイじゃないと寝れない」とギャン泣きする我が子。
パパが協力することはなく、説得虚しく授乳寝かしつけを続けることになりました。
第二子の妊娠で、長女の授乳が苦痛に。
3歳の誕生日が過ぎたころ、まもなく第二子の妊娠が発覚しました。
“授乳が子宮収縮を促す”との認識だったため、妊娠中の授乳が不安だった私は、定期検診で先生に確認しましたが、問題ない、とのことだったので、安心して続けることに。
妊娠中の授乳に関しては、私は貧血などもなく、妊娠期間中は無事に過ごせましたが、
気になる方は必ず担当医に聞いてみてくださいね。
しかしお腹が大きくなるにつれて、上の子の授乳が辛くなってきます。
- お腹を圧迫するため、体制的に辛い。
- 身体が拒否反応を起こし、吸われると乳が痛くなる。/授乳が気持ち悪くなる。
特に②の理由が本当に辛かったです。
授乳の時間は本来ママと赤ちゃんの触れ合い・幸せな時間のはずなのに、
乳を吸っている子どもに対して、物凄い嫌悪感に襲われ、叫びだしたくなるほどになるのです。
悩んでググると、多くのママが同じ経験をしていて安心したとともに、
お腹の赤ちゃんを守るための“ママの本能”であり、どうしようもないものなのだと頭を抱えました。
この頃からまた長女への卒乳を促しますが、全く聞く耳持たずでした。
その後次女を出産したあとも、②に耐えながら授乳を続けることになり、姉妹同時授乳が始まります。
4歳の誕生日までは続ける決意、そして挫折。part2
4歳の誕生日を迎えるにあたって卒乳を促すため、何か月も前から長女に言い聞かせをしました。
ぽんちゃんはもうすぐ4歳になって赤ちゃんを卒業するから、おっぱいも卒業するよ。
わかった!そつぎょうする!!(キラキラした目)
迎えた4歳の誕生日。結果は、見事に卒乳失敗。
「パイパイじゃないと寝れない」とギャン泣きする我が子。
パパが協力することはなく、説得虚しく授乳寝かしつけを続けることになりました。(デジャヴ~)
ママ、我慢の限界。そして後悔の“無理やり断乳”へ
長女授乳中の生理的な嫌悪感が続く中、「4歳 授乳 気持ち悪い」の検索結果に精神的なダメージを受け
とうとう、「卒乳」を諦め「断乳」を決意しました。
タイミングは、“年中さんへの進級”です。
卒乳を促す声掛けは誕生日後も続けていましたが、さらに年中さんに上がったら授乳をやめることを宣言しました。
3/31夜
今日で本当に最後だよ。明日からはおっぱいないよ。
わかった!!ごくごく♪ すやぴ~
4/1夜
今日から飲まないよ、お休み~(寝たふり)
ヤダ!!!!パイパイないとねれない!!!!!!(ギャン泣き)
~軽く1時間、子に根負けするママ~
もう本当にこれが最後だよ、明日はないよ。
(涙でぐちゃぐちゃの顔で)うん、きょうがぜったいぜったいさいご! ごくごく すや~(秒)
なんとこのやり取り、1週間続きました(白目)。ぽんちゃんは毎日「今日がぜったいぜったいさいご!」と言いました。
パパは全く関与しない様子でした。普通に横で寝てた。なんなん。
1週間過ぎたころ、遂に私はキレてしまいました。
毎日最後最後いってる!!!もう絶対にあげない!!!
パイパイ言うなら一緒に寝ない!!!!
ギャン泣きする我が子を払いのけてリビングに戻り、追いかけて来たぽんちゃんの泣きじゃくる声を無視し続けました。正解なんて分かりませんでした。また小一時間くらい粘り、授乳しないことを条件に寝室に戻り、添い寝トントンをすることになりました。
ぽんちゃんは泣き疲れて寝ました。それ以来、ぽんちゃんへの授乳はしていません。
ママ、きょうもねかしつけして。トントンして。
断乳は叶いましたが、後悔だらけの無理やりな断乳でした。
母乳育児に頼りすぎたママの後悔と反省
現在第二子の育児中ですが、相変わらず完全母乳育児で、ほぼワンオペ状態です。
しかし、母乳育児に頼りすぎるのをやめ、添い乳も封印しました。
幸い、第二子はよく寝てくれます。(なんで2人目って急に育てやすくなるんですかね?)
授乳寝かしつけをやめてから、長女の夜泣きがなくなり、朝までぐっすり眠れています。
やめ方は後悔しましたが、授乳をやめた事自体は、ストレスから解放されて本当に良かったです!
さらに、母乳育児をもっと楽にして、自分の負担を減らしたいと思い、SNSで情報収集をして
とにかく無理せずストレスをなるべく手放すよう工夫しています。
Instagramでフォローさせていただいている助産師のさきさんが、ママが欲しい情報をたくさん発信されているので
第二子妊娠・出産含め、育児に関することを参考にしています。
正直、「一人目のときから読みたかった!!!!!」と心から思った母乳育児の教科書です。
ママや赤ちゃんによって育て方は何通りもあるし、悩みもそれぞれですよね。
これまでの私の悩みに答えてくれて、今第二子の母乳育児はほとんどストレスがありません♪
現在母乳育児で悩んでいる方、母乳育児のコツが知りたい方はぜひ読んでみて欲しいです(*'ω'*)
さいごに
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
- 寝ない赤ちゃんの寝かしつけのため、添い乳スタイルが癖になってしまったこと
- 育児で家族の協力が得られず、「泣いたら授乳」ルールが確立されてしまったこと
これらの理由から母乳育児に頼りすぎてしまい、最後は望まない無理やり断乳で、後悔が残ってしまったというお話でした。
完全母乳育児が悪いとは全く思っていませんし、母乳育児が出来るということは本当に運が良くて恵まれていることなのだと感謝もしています。(あげたくても出ない、というママさんも多いですもんね。)
育児には本当にいろいろな悩みがつきものですが、ママの心と体が健康でなければ、育児そのものがままならない状況になってしまいます。
少しでもこの記事が、どなたかの参考になれば幸いです。