と疑問に思ったことはありませんか?
共働き家庭が増える中、近くに住む祖父母に頼れる家庭は減少しており、育児の負担を夫婦で抱えるケースが増えています。
調査によると、親の助けを得られない家庭は全体の約〇割を占めているという結果も。
この記事では、こうした現状の背景や、親に頼れない家庭がどのように育児を乗り越えているのかを詳しく解説します。
目次
子育てで親に頼れない家庭は〇割!現代の子育て事情と解決策
親の助けなしで子育てをする家庭は何割?最新データをチェック
核家族化と共働き増加がもたらす現状
核家族化が進む現代では、親の助けを得られずに子育てをする家庭が増加しています。
内閣府の調査によれば、日本では三世代同居家庭の割合が1980年代以降大幅に減少し、現在では約10%以下にとどまっています。
一方で、共働き家庭の割合は2021年時点で68.8%に達し、夫婦共にフルタイムで働くケースが主流になっています。
昭和55年では世帯構造の中で三世代世帯の割合が一番多く、全体の半数を占めていたが、令和元年では夫婦のみの世帯が一番多く約3割を占めており、単独世帯と合わせると約6割となっている
こうした変化により、近くに住む祖父母や親戚から日常的なサポートを受けられない「孤育て」状態にある家庭が増えています。
この背景には、親世代も現役で働く割合が高まり、育児を手伝える余裕が少なくなっていることも影響しています。
親の助けを得られる家庭との割合比較
調査によると、親の助けを得られずに育児を行う家庭の割合は都市部で特に高い傾向があります。
核家族化や地域社会のつながりの希薄化により、都市部では約70%以上の家庭が親の助けをほとんど得られないとされています。
地方においては、祖父母や親戚が近くにいる家庭が多いものの、共働きの増加により、親のサポートが減少しつつある状況です。
このような家庭では、育児の全責任を両親が負うことになり、精神的・身体的な負担が増大する傾向があります。
子供は可愛い。でも仕事が忙しいと子育て(家事)と両立するのが極めて難しいし、体力削られる。シングルマザーとか激務中の激務だよなぁ、親の助けなしじゃ生活できない。
— hirororongo (@tadasainoyouni) April 10, 2023
一方で、祖父母の助けを得られる家庭では、子どもの送迎や家事の一部を依頼することで、夫婦の負担が軽減されています。
親の助けを得られない家庭の増加は、核家族化や共働きの普及がもたらす不可避の変化です。
この状況を踏まえ、外部の育児支援サービスや地域のコミュニティを活用することが、育児負担を軽減するための有効な手段となります。
親に頼れない理由とは?子育て家庭が直面する課題
距離の問題:実家が遠方にある家庭の割合
近年、都市部への転居や地方からの移住が進む中、実家が遠方にある家庭が増えています。
厚生労働省の調査によると、転職や進学を機に家族が別々の地域に住むケースが一般的になり、特に核家族化が進む都市部では、親と同居または近居している世帯は30%以下にとどまっています。
こうした状況下では、祖父母が日常的に育児を手伝うことが難しく、子どもの送迎や急なトラブルへの対応を親だけで担わなければならないケースが増えています。
距離が壁となり、孫と祖父母が会えるのは年に数回という家庭も少なくありません。
東京出身→東京就職
・家賃フリー(実家)
・生活費軽
・奨学金返済なし
・子育ては親の助け有地方出身→東京就職
・重めの家賃
・生活費重
・奨学金返済あり
・子育ては親の助け無地方の子は実家から通える距離にまともな大学なし→進学に伴いしぶしぶ都市部へ…
— とり (@100manbird) November 5, 2023
親世代も現役で働く時代の影響
親の助けを借りられないもう一つの大きな理由は、親世代が現役で働いているケースが多いことです。
内閣府のデータによれば、60代以上の就業率は年々上昇しており、特に都市部では60代の就業率が50%を超えています。
親が仕事を続けていることで、平日の日中や急な対応の時間を取ることが難しい場合が多いです。
さらに、高齢化社会において親自身が健康面でサポートを必要としているケースもあり、育児サポートに割ける余力がない家庭もあります。
人間関係や価値観の違いによる相談しづらさ
たとえ物理的な距離が近くても、価値観の違いや人間関係の問題から、親に頼ることを避ける家庭も少なくありません。
相談しづらい要因
- 育児方針の違い
- プライバシーの確保
- 親への遠慮
現代の育児方法(例えば、育児グッズの利用やデジタル機器の活用)が親世代には理解されず、衝突することがあります。
また親の自宅が近いと、アポなし訪問が頻繁にあるなど、家庭のプライバシーが侵害されると感じることも。
「高齢の親に負担をかけたくない」という気持ちや、「自分たちで何とかするべき」という考えが、頼ることをためらう原因になることもあるでしょう。
実家の親に頼りたい気持ちが、1人目妊娠時より弱まっている。父は仕事してるし、二人とも年齢を考えると前より疲れやすくなっているだろうし、母にはここ最近子育てについて小言言われることが増えて、正直子を預けたりするとき頼りたくない気持ちが前より強くなってしまった
— tomo (@t_matsubokkur1) June 12, 2024
以上のような理由から、多くの家庭が親に頼らず育児を行う状況に直面しています。
こうした現実に対応するためには、夫婦間での役割分担や外部のサポートサービスの利用が鍵となります。
親の助けなしでも安心!家庭でできる工夫と準備
夫婦間の役割分担を明確にする
親の助けがない家庭では、夫婦間での協力が不可欠です。
あいまいな役割分担では、どちらか一方に負担が偏りがちになるため、次のように具体的な分担を決めましょう。
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1タスクを書き出して共有する
家事や育児のタスクをすべてリスト化し、互いに「得意なこと」や「時間的に可能なこと」を振り分けます。
例えば、洗濯は夫、料理は妻など、具体的に分けることで責任範囲が明確になります。
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2定期的に見直しをする
生活環境や仕事の状況は変化するため、月に一度、役割分担を見直す時間を設けるとスムーズです。
例えば「新しいタスクが増えたらどうするか」「負担の偏りはないか」を話し合いましょう。
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3家族カレンダーを活用する
Googleカレンダーや家族専用のアプリを使って、子どもの予定や家事の進捗を共有することで、見落としを防ぎます。
おすすめのアプリ
- Googleカレンダー
- Trello(トレロ)
- TimeTree
子どもが自立できるような環境づくり
子どもが少しでも自立して行動できる環境を整えると、親の負担が減るだけでなく、子どもの成長にもつながります。
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1年齢に応じた役割を与える
小さな子どもでもできる「おもちゃを片付ける」「洗濯物を分ける」などのタスクを与え、成功したら褒めることで自信を育てます。
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2自立しやすい家具や道具を用意する
子どもが自分で取り出せる高さにカバンや洋服を収納したり、ステップを置いて手洗いや食器片付けをしやすくするなど、物理的な環境を整えます。
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3生活習慣をルーティン化する
朝の支度や寝る前の準備を時間割として見える化すると、子ども自身がタスクを進めやすくなります。
例えば「7時半に着替え、7時45分に朝食」といった流れを壁に掲示する方法も効果的です。
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時短アイテムや効率的な家事術を取り入れる
忙しい家庭では、家事を効率化するための時短アイテムや工夫が欠かせません。
時短アイテム・家事術
- 時短家電の導入
- 宅食サービスの活用
- 家事のルーティン化、スキマ時間の活用
おすすめの時短家電
洗剤自動投入も付いてスイッチ押すだけで乾燥まで出来ちゃうのラク!
さらに、毎日時間がかかる家事の1つが料理。
出来るだけ手間と時間をかけず、家族に美味しいものを提供したいですよね。
そこでおすすめなのが、宅食サービスです。
最後に、タスクの多い毎日の家事だからこそ、ルーティン化することで時間管理を徹底することで、スキマ時間を生み出すことが可能です。
例えば…
- 毎日同じ時間に家事を行う
- 通勤中に買い物リストを整理する
- 洗濯機が回る間にリビングを片付ける など
家事をルーティン化していれば、並行してタスクを進めることも容易になり、効率的に終わらせられます。
親の助けが得られない場合でも、夫婦の連携や家事効率化の工夫で育児の負担を減らせます。
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サポートはプロに頼る!現代の育児支援サービス活用術
家事代行・ベビーシッターサービスの実態とメリット
親の助けが得られない家庭にとって、家事代行やベビーシッターサービスは心強い味方となります。
これらのサービスの利用は、「自分たちだけで何とかしなければ」という負担を減らし、育児や仕事に集中できる環境を整えます。
さらに詳しく:おすすめサービス例
- CaSy(カジー):アプリで簡単に予約可能で、必要なときだけ利用できるスポットプランも充実
- タスカジ:登録された個人が提供するサービスで、柔軟性とコスト面が魅力
カジーで先日のひな祭りで来てもらった方に今度は平日ご飯の作り置きを作ってもらった。掃除込みで3時間以内でこんなに沢山!
お惣菜持ってきてもらうサービスも使ってるんだけど、結構同じメニュー回ってくるし味付け濃い目だから飽きるんだよね…たまに料理代行使うのありだな! pic.twitter.com/8B2dLmMdGy— MiYu|フルタイムワーママ (@miyuarai) March 18, 2024
また、ベビーシッターに赤ちゃんを預けるのも手です。
ベビーシッターサービスの利用法
- 急な予定や短時間利用に便利:送迎を頼めるプランや、数時間だけ見てもらいたい場合に対応できる柔軟性が魅力
- 安心して依頼できる仕組み:レビューや身元確認が徹底されたシッターが多いプラットフォームを選べば、安全性も確保できる
さらに詳しく:おすすめプラットフォーム例
先日、港区在住の友人にベビーシッターの話ししていたら、
「でも、ベビーシッターって高いんでしょ?」
と言われました。補助金のの認知ってそんなものなんだなぁと痛感…正直めちゃくちゃ稼いでいるわけでもない私でも、補助金活用して月に何回か頼んでいて、めちゃくちゃ助かってる🥹
— 笑美里💃シングルマザーコミュニティLINQURE代表 (@blooming_nico) November 16, 2024
保育園の延長保育や一時保育の活用方法
保育園の延長保育や一時保育は、特に共働き家庭にとって強力なサポート手段です。
延長保育
通常の保育時間後も子どもを預かってもらえるため、仕事が長引いても安心です。
利用方法:事前登録が必要な場合が多いため、早めに申し込んでおくとスムーズです。自治体の補助金が出る場合もあるので確認しましょう。
一時保育
一時的に保育サービスを利用できるため、急な用事や自分のリフレッシュ時間確保に便利です。
利用の流れ:近隣の保育施設や自治体の窓口で申し込みが可能。定期利用ではなくスポット利用も可能なため、柔軟に対応できます。
地域で利用できる子育てサポート制度を調べる
自治体や地域コミュニティで提供されている子育て支援制度は、無料または低価格で利用できるものが多く、とても人気です。
- ファミリーサポート制度
- 仕組み:地域の住民が協力し合い、子どもの送迎や短時間の預かりをサポートする仕組み。
- 利用方法:各自治体の窓口で登録。地域内での人間関係を築けるメリットもあります。
- 地域子育て支援センター
- 内容:親子で参加できるイベントや、育児相談を無料で提供。ママ友づくりにも役立ちます。
- 利用の流れ:地元の子育て情報誌や役所のホームページで開催情報をチェック。
- 自治体の一時預かりサービス
- 対象:自治体が運営する認可保育施設や民間提携施設での一時預かり。
- 費用:所得に応じて負担額が異なる場合がありますが、比較的リーズナブルです。
サポートサービスをうまく活用することで、育児の負担を大幅に軽減し、親の助けがなくても乗り切ることができます。
お住いの自治体にどんなサービスがあるのか、料金や利用方法などを確認してみましょう。
親に頼らなくても大丈夫!充実した子育てを実現するコツ
先輩ママたちの実例と体験談
親に頼らない子育てを成功させている家庭の先輩ママたちは、さまざまな工夫で育児の負担を軽減しています。
32歳2児のママ
夫と子どもを巻き込み、家族全員で家事や育児に取り組むルールを徹底。おもちゃの片付けや簡単な掃除を子どもと一緒に行うことで、家族がチームとして機能するようになりました。
42歳3児のパパ
週に1回ベビーシッターを利用することで、自由時間を確保しています。この時間を自己研鑽や趣味に使うことで、育児へのモチベーションを保っています。
29歳1児のママ
地域の育児サポートセンターを活用し、他のママと交流することで孤独感を解消しました。親に頼れない分、コミュニティに助けを求めることで安心感を得られました。
育児と仕事の両立で心がけたいこと
親に頼れない家庭では、育児と仕事を両立するための「バランス感覚」が重要です。
育児と仕事両立のコツ
- 完璧を目指さない
- スケジュール管理を徹底する
- オーバーワークを避ける
すべてを完璧にこなそうとするとストレスが溜まります。
「80%できればOK」と割り切り、優先順位を付けて取り組むことが大切です。
また、育児と仕事の両方で予定を明確化し、タスクを細かく分けて管理します。
家族と共有できるカレンダーアプリを活用するとスムーズです。
最後に、自分の限界を知り、無理をしないことが大切です。
育児や仕事で疲れを感じたら、一部タスクをパートナーや外部サービスに委託するなど、柔軟に対応しましょう。
自分の時間を確保して心身をリフレッシュ
親に頼れない環境でも、自分の時間を持つことは非常に重要です。
心身のリフレッシュが、育児や仕事へのモチベーションを高めるカギとなります。
- リフレッシュの時間をスケジュールに組み込む
- 好きなことに取り組む
- プロに頼ることをためらわない
毎週特定の時間を自分のために確保し、その時間を優先するルールを家族で共有します。
たとえば、30分の読書や散歩を習慣化すると良いでしょう。
また、趣味や興味のあることに時間を使うことで、ストレスを軽減できます。
さらに、一時的にでも負担を軽くするために、家事代行や一時保育を活用することを選択肢に入れましょう。
「手を抜くのではなく、効率的に力を借りる」と考えると気持ちが楽になります。
親に頼れない家庭でも、育児を楽しむコツや負担を軽減する方法はたくさんあります。
まとめ:親に頼らずとも安心して子育てを楽しむために
核家族化や共働きが進む中、親に頼れない環境で子育てをする家庭が増えています。
しかし、
- 夫婦の協力
- 子どもの自立支援
- 育児サポートサービスの活用
で、負担を軽減しながら充実した子育てを実現することは可能です。
また、自分の時間を確保しリフレッシュすることで、ストレスを減らし育児を楽しむ余裕も生まれます。
小さな工夫を積み重ねながら、子どもと家族全員が笑顔で過ごせる生活を目指しましょう。